八嶽山・袖山②
東又峠から袖山への道は県境稜線についています。どんな道か心配しましたがしっかり切り開かれており、まだ新しい赤テープが誘導してくれます。県境で両側で植生が違ったり手入れの仕方が違ったり、これも県境稜線を示す印になります。
何度もピークを登るのでここまで来た足には堪えます。峠から45分程で袖山につきました。眺望は得られませんが蒸気機関車のナンバープレートのような標札が印象的です。
帰りは同じ道を戻りましたが、途中地形図で標高1160mあたりから西南西に伸びる道に誘われ降りてしまいました。赤テープがないことやあれだけ堪えたピークがないこと、地形図やコンパスなどから間違いに気が付き無事県境稜線へと戻りました。地形図とコンパスは必携だということを改めて認識しました。
この道(井戸川方面に続く道)を降りられた方はいらっしゃいますか?
東又の峠から。昔の人もこの景色を見たのでしょうか。
帰りは東又ルートを降りましたが・・・。
しばらく行くと落ち葉で道がわからなくなります。開けた所だと思っているとここは廃村となった東又の集落の上部だということに気が付きました。
集落の中心にあった広場??にあがる石段。
何段にもわたる石垣の跡。ここにも人が暮らしていた時代があり、代々受け継がれてきたものがあったのでしょう。北設楽郡全体もそうかもしれません。交通の便はよくなっても昔ここに村があって・・・となる日も何世代も先のことではないのかもしれません。
集落から先はきっと物資を運んだりしたし、等高線に沿って歩いているからきっと楽と思っていましたが、甘かった! 確かに人が生活のために通ってできた道なので距離に比べると疲れにくくできていると思いますが、狭く薄い山道が続きます。
今回通行止めの案内はなく、木橋も補修の手が入っているようですが、
これは大丈夫。
体重に自信がなくここは下に降りました。
これは誰だって無理です。
下の沢を渡れますが濡れた岩ですので滑らないように気をつけてください。
ようやく富山の集落が見えました。東又にすんでいた人もこうやってほっとしたのでしょうか。一安心という所です。
東又の道は歩く人が少ないようで、道が柔らかいように思います。あまり踏まれていない印象です。昔の道がまさに消えつつあるようです。峠から袖山に往復するよりも東又ルートの道は悪く、八嶽山を回る大谷ルートほうが安全だと思います。落ち葉が残る季節だったこともありますが、特に東又集落周辺は道が不明瞭です。石垣から昔の集落を思い浮かべ、集落の玄関口のほうへと進むとその先の道につながります。
9:20大谷登山口、11:00八嶽山、12:10袖山、東又経由市原登山口下山14:30、17000歩の冒険となりました。帰りは富山の湯の島温泉で汗を流し帰宅しました。
町村合併で大変だと思いますが、何とか富山には踏ん張ってほしいです。同じ山間地域、合併で多少命を永らえても大切なことを守っていかなければ行く先は遅かれ早かれ一緒です。なかなか足を運べませんができることで応援していきたいと思います。
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