「天狗の里 診療日誌」

これは在宅酸素療法を行うための酸素濃縮器と、外出の際や緊急時に使う携帯用酸素ボンベです。
メーカーによっていろいろな種類があるのですが、これはその一つです。



肺や心臓の病気などで普通の空気だけでは呼吸が苦しくなった方には酸素を吸ってもらいますが、多くの場合には入院が必要となります。しかし慢性の病気や良くなることが難しい病気など長期の療養を必要とする方の場合は酸素のためだけに入院を続けるわけにはいきません。そんなときに家での生活を可能にしてくれるのがこの酸素濃縮器をはじめとした在宅酸素療法です。

当地区の場合、慢性の病気以外にもインフルエンザから肺炎をおこし他の患者さんにうつすリスクが高いため入院できなかった場合や、終末期の患者さんなどにも用いてきました。ありがたいことは奥三河のさらに奥にある津具でも緊急時を含めて業者さんにはいつも対応していただけていることです。今までも電話をして2～3時間で設置していただいています。いつもいつも慌てさせてばかりではいけないのですが、在宅医療を支えていく上での大きな武器となる在宅酸素療法、いろいろな方に助けてもらって地域のために役に立てています。