津具 大峠

10日の午後から、津具の大峠に登ってきました。
いつも眺めていた山ですがいざ登るとなると今までなかなか行動に移せずにいました。

津具 大峠

下津具大島地区から大峠を眺めるとこんな感じで4つのピークが見えます。
(大峠という山の名前の由来をどなたかご存知ありませんか??)
遠くから見ると一番低く見えるのですが、右から数えて2番目のピークが山頂です。
オレンジと白の鉄塔の左から尾根を伝って登っていきますが、
右から3番目のピークには明治時代皇室財産だった御料林の
管理・測量に用いられた御料所三角点があります。

津具 大峠

林道大沢中俣線沿いに登山口はあります。
車は登山口からカーブ2つ程度登った林道路肩に置きました。

津具 大峠

昔、豊根村の大沢地区につながっていた道「大沢道」です。
津具川(大入川)沿いは急斜面で、それを避けて「ふりくさ道」に出るための道でした。
(ふりくさ道・・・鳳来町海老から仏坂峠・東栄町振草をへて飯田方面へ)
倒木が多いですが、道は広くしっかりしています。

津具 大峠

20分ほどで真久(まきゅう)峠へ。
峠にはお地蔵さんが見守っていますが・・・

津具 大峠

峠にお地蔵さんはこの一体だけしかありませんでした。今から思うと左に何かあったような空間が。
他のサイトで紹介されていた以前には他にも石碑や石仏があったようですが、どうしたのでしょうか。
なおお地蔵さんには『文化』とありますが、年号だとしたら1804~1817年、200年も昔です。

津具 大峠

峠の切り通しも深く広いです。地元の人が多く利用したのでしょうか。
この先すぐに林道大沢中俣線にでます。林道から東側の道形はよくわかりませんでした。
峠には案内があり、ここから右手(南側)の尾根を登ります。

津具 大峠

写真では黒くなってしまいましたがオレンジと白の鉄塔が木々の間から見えてきます。

津具 大峠

鉄塔からの眺め。この登山道で一番の展望地です。
目の前に広がるのが下津具地区です。奥は天狗棚、風力発電の風車が見えます。

津具 大峠

鉄塔を下から。鉄塔を下から眺めるとなぜか高い所に上ったように足が震えます。
こんなものをつくるなんて、またこの上で作業する人がいるなんて、すごいことだと思います。

津具 大峠

ニセサミット多数。始めはいいのですがピークごとに道が薄くなっていきます。

津具 大峠

一つ目のピークへは植林された林の中の尾根道。どこでも歩けそうです。
このピークをすぎると西側がヒノキの植林、東側が照葉樹林となります。

津具 大峠

二つ目のピークは登山道は西側を巻きます(赤い矢印)が、
これを通らずにピークに登ると・・・

津具 大峠

御料所の三角点があります。もう100年以上ここにいることになるのでしょうか。
しまった。ここまで行って後ろ側(東側)を見てこなかった。また登らなければ。

津具 大峠

二つ目のピークを過ぎると道は薄くなりますが、そのまま三つ目のピークへ登りましょう。
東側の木々の間の山、山座の同定はできませんでした。

津具 大峠

三つ目のピークを少し南に歩くと頂上です。三角点と頂上の山の名前の看板があります。
三等三角点「滝川」。標高953.7m。旧津具村(設楽町)・豊根村・東栄町の境です。
残念ですが展望はあまりききません。

津具 大峠

診療所がお世話になっている設楽町津具総合支所の地籍調査の標識杭があります。
昨年12月14日に調査にみえたようです。職場で飲み会でいろいろ話を聞かせていただきました。
本当におつかれさまです。これからもケガはしないように頑張ってください。

帰りは同じ道を戻ります。
一つ目のピークからの植林帯(11枚目の写真)に入る下り口が少しわかりにくいです。
真久峠は東にでて林道を登山口に戻りましたが、幾分時間がかかりました。。
登山口14:00=真久峠14:20=N0.15鉄塔14:25=御料所三角点14:45=大峠頂上14:50
=真久峠15:27=(林道経由)=駐車場15:48
万歩計ではだいたい8000歩程度でしょうか。
道がやや薄い所がありますが、半日で歩くとすればちょうどよい距離だと思いました。

津具 大峠

鉄塔の近くから北側に見る白鳥山。次はここに登ってみようと思います。
近いから逆に津具の山に登っていませんでしたが、半日単位で登れ結構楽しめました。
今後も少しずつ足跡を増やしていきたいと思います。

また山名の由来や峠の石仏など、ご存知の方がいらっしゃいましたら情報をご提供下さい。
どうぞ宜しくお願いいたします。


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この記事へのコメント
大峠 白鳥山は10年ぐらい前に 登りました。
その時は 写真撮らなかったんですが
この画像見て 懐かしく思いだしました。
鉄塔のそばに行った時は あまりの壮大さと
威圧感に 怖くなった事を思い出しました。
白鳥山は何度も登っていますが
面白いところが沢山あり楽しい山です 。
Posted by なっちゃん ♪なっちゃん ♪ at 2010年04月13日 15:03
なっちゃん ♪ さん
近くにいろいろ良いところがあることに、
改めて気付かされました。
コメントありがとうございます。
白鳥また登ってきます。楽しみです。
Posted by つぐしんつぐしん at 2010年04月13日 18:06
大峠の地名の由来、調べましたが今のところよく分かりません。角川の愛知県地名事典にも載っていません。
①武田の砦があったらしい。(昔聞いた伝聞)
②大峠コールドロン(第三紀に形成されたカルデラ)と地学学会では言われている。(聞きかじり)
③大沢道、豊根村大沢から津具との村境にトンクボを越して下津具に至る道。大正半ばまでよく利用された(豊根村史)
③伝説「牛ころびの仏」
大峠の東端下津具より豊根村大沢へ通ずる所にある。その昔牛が来てころび遂に起き上がらなかったので牛ころびといふ。在時一人の乞食ここへ来たり寝ていた所それなり死んでしまった。在人在時腰から下が痛み苦しんでいると夢枕に不思議な人物現はれ「わしは牛ころびの仏だがお茶を進じてくれればお前の病気はなほしてくれる」と云った。翌日その人は早速茶を上げた。するとたちどころに痛みは去った。牛ころびの仏といって今でも祀られ年に一回可成盛んな供養が行われる。
(ほぼ原文のまま)
「北設楽郡伝説集 北設楽郡教員会編 復刻版」から 小学校か中学校にあると思います。
「津具村史」は持っていません。こちらも学校にあると思います。
長くなりました。参考までに。
Posted by saijikisitara at 2010年04月19日 20:43
津具村史はご覧でしたね。失礼しました。
Posted by saijikisitara at 2010年04月19日 20:58
saijikisitaraさん。
いろいろ調べていただきありがとうございました。牛ころびの仏の祭事ですが豊根津具どちら側の行事なのでしょうか。私も来院される患者さん達からも聴いてみようと思います。興味深い話をありがとうございました。
Posted by つぐしんつぐしん at 2010年04月20日 17:36
確かに「大峠の東端」というのが微妙な表現です。どちらかというと南北方向ですね。
《津具學校調》とありますので下津具側と思います。豊根側なら《黒川尋常高等小学校調》とあると思います。
昭和初期に編集されたものの復刻です。ガリ版刷りの本です。
Posted by saijikisitarasaijikisitara at 2010年04月20日 20:30
saijikisitaraさん。
津具村史の中に関係する記述がありました。
峠にあった石碑のことも書いてあったので、今度見てこようと思います。またご報告いたします。
Posted by つぐしんつぐしん at 2010年04月20日 21:18
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