今日はロコモ体操教室が行われました。
今回のテーマは『認知症』です。講師はお隣の東栄町の、せせらぎ会地域包括支援センターの方々にお願いしました。東栄町さんは高齢化の、進む山間過疎地域での認知症対策に積極的に取り組まれています。地域包括支援センターはその活動の中心にあり、実際に対応が必要な方たちへの対応だけでなく、町内各地で認知症についての講話を行い、認知症のサポーターを地域で増やしていく取り組みをされています。
講話の始まりは認知症に伴いどんな状況が起きてくるかをわかりやすく示すための劇です。包括支援センターのスタッフの皆さんが、「財布がない」と探しまくる患者さんとその周囲のやり取りの様子を演じてくださいました。
ロコモ教室の参加者の方の世代は、親世代や、人によっては配偶者などを実際に介護されていた方も多くいます。多くのうなずいている姿が見られました。
劇の後に、じゃあどうすればよいかについて考えるため、認知症の症状の法則をいくつか説明されました。記憶をとどめておくことはできないけれど感情は残ること。症状が一番身近な介護者に強く現れるために、介護者がつらい立場にたたされることが多くなること。まだらな記憶の喪失、こだわりの強さ、患者さんの物事を考える視界の狭さ。強い対応をすると症状が強く返ってくること。認知症である本人の気持ちに共感することの大切さ・・・。介護で精一杯のときはなかなか難しいこともありますが、こういう法則を知っていることで少しでも気持ちが楽になればと思います。だんだんと高齢化の進む地域、地域みんなで支えあっていけたらいいですね。
体操は足助病院理学療法士の先生にお願いしました。
体操は息をこらえると血圧が上がってしまうので、息をこらえないためにも数を数えながら行います。自然と声が出るようになってきたと思います。また今日から参加された方も数名見えましたが、少しずつやっていただければと思います。
かれこれ一年半教えていただきますが、理学療法士の先生の指導はいろいろ勉強になることが多くありました。診察室でも還元できることが多く、参加者以外の方にも運動療法の大切さを伝えていけたらいいなあと思います。
歌は「北設楽郡歌」と「かあさんの歌」を歌いました。
私も郡歌は以前楽譜つきで歌わせていただいたことがありますが、歌詞のみでは難しかったです。郡歌には地域を示すとてもいい言葉が並んでいます。北設楽郡歌はいろいろな場所で歌われていたようで、この教室以外でも「むかし歌った」という声を聞きます。郡歌がある地域というのは、私の赴任地ではここが初めてです。皆さんの地域はいかがでしょうか。
今までの写真にも写っていますが、今回のロコモ教室は中日新聞さんと、CBCの「イッポウ」さんが取材に来られていました。何人かの参加者の方や私自身も取材を受けました。地域の取り組みが外の人たちに伝わり、いい形で評価されてつつあります。
会の最後に取材にこられた方の感想を伺いました。自分達の取り組みが外にはこのように伝わっているのだと、地域の人、まずこの会に参加している方自身にわかってもらえたら嬉しいです。日々の取り組みが形になり、そして地域の自信につながっていけば、まだまだこの地域もそれなりに楽しく頑張っていけるのかもしれません。参加者の方にも取材をされた感想は伝わったと思います。お話いただき感謝いたします。ありがとうございました。
いいお話をしていただきました、せせらぎ会地域包括支援センターの皆様に篤く感謝を申し上げます。今後も地域の取り組みについ互いに交流ができればいいですね。
また遠方より取材にお越しいただいた中日新聞・CBCスタッフの皆様、取材および外からの視点を地域に伝えていただき感謝いたします。
みなさま、ありがとうございました。
新聞の掲載や番組放送の日程は衆議院選挙の兼ね合いでどうなるか未定との事ですが、テレビは年内に放送したいとおっしゃられていました。また放送日が決まったらこのブログでもお知らせします。
次回は12月12日水曜日、選挙の関係があり場所が「つぐ保健センター」になりますが、午後の1時からと開始時間を普段より30分早めて行います。クリスマス会になる予定です。体操もしっかり行いますので、動ける格好でお越しください。皆様のご参加をお待ちしています。